別のパソコンにある旧バージョンの辞書を利用するには、次の2とおりの方法があります。
■旧バージョンの辞書をコピーして、ATOK17の辞書に合併する
旧バージョンのユーザー辞書をATOK17がセットアップされたパソコンにコピーし、辞書合併を行います。
■操作例
●別のパソコンにあるATOK16のユーザー辞書(ATOK16U1.DIC)を、ATOK17標準辞書セットに合併する
[1]辞書ファイルをコピーする
- フロッピーディスクドライブに、フォーマット済みのフロッピーディスクを入れます。
※ここではフロッピーディスクを使用した例を説明しますが、ファイルの移動手段についてはどのような方法でも構いません。
- ATOK16のユーザー辞書ファイルを検索します。
検索文字列を入力する欄には「ATOK16U1.DIC」と入力します。
- 検索結果欄に「ATOK16U1.DIC」が表示されたら、右クリックし、[ファイル-送る-3.5インチFD]を選択します。
辞書ファイルがフロッピーディスクにコピーされます。
[2]移行先のパソコンに手順[1]でコピーした辞書ファイルを移す
- フロッピーディスクドライブに、ATOK16のユーザー辞書が入っているフロッピーディスクを入れます。
- エクスプローラを起動します。
- フロッピーディスクドライブ(3.5インチFD)をクリックします。
コピーした辞書が表示されます。
- ATOK16のユーザー辞書(ATOK16U1.DIC)を選択します。
- [編集-コピー]を選択します。
- ハードディスクドライブのわかりやすいフォルダを選択します。
- [編集-貼り付け]を選択します。
操作4.で選択したファイルが、操作6.で選択したハードディスクのフォルダにコピーされます。
[3]辞書を合併する
辞書ユーティリティを利用して、コピーしたATOK16のユーザー辞書を、移行先のパソコンのATOK17標準辞書セットに追加します。
→旧バージョンのATOKに登録されている単語をATOK17の辞書に追加する
■旧バージョンの辞書に登録した単語をテキストファイルに保存して、ATOK17の辞書に一括登録する
旧バージョンの辞書に登録した単語をテキストファイル(単語ファイル)に保存して、ATOK17の辞書に一括登録することもできます。
単語ファイルの作成は、旧バージョンのATOKに添付されている辞書ユーティリティで行います。
■操作例
●別のパソコンにあるATOK16の辞書に登録された単語を、ATOK17標準辞書セットに一括登録する
[1]単語ファイルを作成する
- ATOK16の辞書ユーティリティを起動します。
- [一覧出力]をクリックし、[単語出力]シートを選択します。
- [ATOK辞書]に、登録単語を抽出したい辞書セットまたは辞書ファイルを設定します。
右端の▼をクリックすると、辞書セットを選択できます。
[辞書設定]をクリックすると、辞書セットまたは辞書ファイルを選択できます。
- [出力ファイル]に、抽出した登録単語を保存する単語ファイル名を入力します。
- [種類]で、[登録単語(*)]だけを にします。
- [実行]をクリックします。
登録単語がテキスト形式で保存されます。
- 作成された単語ファイルを、フロッピーディスクなどにコピーします。
※ここではフロッピーディスクを使用した例を説明しますが、ファイルの移動手段についてはどのような方法でも構いません。
[3]単語ファイルをATOK17のあるパソコンにコピーする
- フロッピーディスクドライブに、単語ファイルが入っているフロッピーディスクを入れます。
- エクスプローラを起動します。
- フロッピーディスクドライブ(3.5インチFD)をクリックします。
コピーした辞書が表示されます。
- 手順[1]で作成した単語ファイルを選択します。
- [編集-コピー]を選択します。
- ハードディスクドライブのわかりやすいフォルダを選択します。
- [編集-貼り付け]を選択します。
操作4.で選択したファイルが、操作6.で選択したハードディスクのフォルダにコピーされます。
[3]一括登録する
- 辞書ユーティリティを起動します。
- [一括処理]をクリックし、[単語一括処理]シートを選択します。
- [ATOK辞書]に、単語を登録する辞書セットまたは辞書ファイルを設定します。
通常は、右端の▼をクリックして[標準辞書セット]を選択します。
- [単語ファイル]に、単語ファイル名を設定します。
[参照]をクリックし、手順[2]でコピーした辞書ファイルを指定して、[開く]をクリックします。
- [単語ファイル形式]の右端の▼をクリックして、一覧から[ATOK]を選択します。
- 必要に応じて、[出力ファイル]に、登録できなかった単語情報を保存するファイル名を設定します。
設定しておくと、登録できなかった単語があった場合に、その単語と原因の一覧を、テキスト形式のファイルとして作成します。設定する場合は、ドライブ・フォルダ・ファイル名を入力します。
[例]Cドライブに「MITOROKU.TXT」の名前で作成する場合 … C:\MITOROKU.TXT
※ファイル名は、ドライブ・フォルダ名から入力します。
※半角で入力します。
※大文字・小文字は区別されません。
なお、Unicodeで保存したい場合は、[Unicodeで出力する]を にします。 の場合は、シフトJISコードで保存されます。シフトJIS範囲外のUnicodeの文字をシフトJISコードで保存すると、?に置き換わります。
- [登録]をクリックします。
単語ファイルの内容が、[ATOK辞書]に設定した辞書セットへ一括して登録されます。
●こんなときは
- 一括処理で作成した出力ファイルは、一太郎やメモ帳などで開いて、内容を確認することができます。
また、「読み 単語 品詞」をタブで区切り、次の行に「メッセージ」の形式でファイルに保存されるので、登録できなかった原因を確認して内容を修正すれば、もう一度一括登録用の単語ファイルとして使用することができます。 - ATOK9・ATOK8の辞書とATOK17とでは品詞体系が異なるため、[固有人名]で登録した品詞の単語を[固有人他]として登録してよいかどうか、選択する画面が表示されます。
問題ない場合は、[はい]をクリックします。
[いいえ]クリックすると、[固有人名]で登録した単語はATOK17の辞書には登録されません。 正確な品詞で登録したい場合は[いいえ]をクリックし、次の方法で単語登録しなおします。