ATOK for Linux の基本的な使用において、環境に依存して発生する制限事項があります。
ご利用のディストリビューションごとに確認してください。
I ディストリビューション共通
- 第三・第四水準の漢字を変換すると強制終了する場合がある
ご利用のアプリケーションによっては、EUC-JPロケールで第三・第四水準の漢字を入力し、変換すると強制終了し、第三・第四水準の漢字を入力することができません。
※弊社で現象を確認しているアプリケーションは次のとおりです。(2004/12/22現在)
- 一太郎 for Linux
- OpenOffice.org
- StarSuite7(Turbolinux 10 Desktop)
- 機種依存文字が確定できない場合がある
ご利用のアプリケーションによっては、EUC-JPロケールで機種依存文字(丸数字など)を確定することができません。
※弊社で現象を確認しているアプリケーションは次のとおりです。(2004/12/22現在)
- 一太郎 for Linux
- OpenOffice.org*
- kedit
- StarSuite7(Turbolinux 10 Desktop)*
* 機種依存文字の確定操作後に入力した文字列が不正に残ったり、改行ができなくなる場合があります。
- ATOKパレットが「半角カナ」になっているのに、半角カタカナが入力できない場合がある
[半角入力]モードに切り替え、[カタカナ]キーを押しても、半角カタカナを入力することができません。
半角カタカナを入力したい場合は、ATOKパレットの[あ]をクリックして表示されるメニューから[半角カタカナ]または[半角カタカナ固定]を選択します。※弊社で現象を確認しているアプリケーションは次のとおりです。(2004/12/22現在)
- 一太郎 for Linux
- OpenOffice.org
- Mozilla
- Kedit
- StarSuite7(Turbolinux 10 Desktop)
- 文字パレットやクリックパレットから入力した文字が確定できない場合がある
一部のKDEアプリケーションに文字パレットやクリックパレットから文字を入力する場合、入力操作をした後にアプリケーション側をクリックしなければ、文字が確定できません。
アプリケーションをクリックしても確定できない場合は、文字パレットから該当の文字をコピーしてアプリケーションに貼り付けます。 - [Ctrl]+[スペース]キーでATOKがオンにならない場合がある
ご利用の環境によっては、ATOKを使用するユーザーのホームディレクトリに".xim" ファイル、".xinitrc"ファイルのいずれかが存在すると、[Ctrl]+[スペース]キーを押しても、ATOKがオンになりません。
ATOKをオンにするには、".xim" ファイル、".xinitrc"ファイルは削除して、ログインし直します。
II Turbolinux をご利用の場合
Turbolinux 10 Desktop (Update Kit 2)、Turbolinux 10 F...(Update Kit 2)、Turbolinux 10 Desktop (Update Kit 3)、Turbolinux 10 F...(Update Kit 3)の環境で、次の制限事項があります。
- [Ctrl]+[スペース]キーでATOKがオンにならない
ATOKを使用するユーザーのホームディレクトリに"Htt"ファイル、".xim" ファイル、".xinitrc"ファイルのいずれかが存在すると、[Ctrl]+[スペース]キーを押しても、ATOKがオンになりません。
ATOKをオンにするには、"Htt"ファイル、".xim" ファイル、".xinitrc"ファイルを削除するか、別の名前に変更します。
III SUSE LINUX をご利用の場合
Novell SUSE LINUX Professional 9.2、Novell SUSE LINUX Professional 9.3、Novell SUSE Linux 10.0の環境で、次の制限事項があります。
※ご利用の環境により現象の発生有無は異なります。
* Novell SUSE Linux 10.0の環境では発生しません。
- AbiWordで文字が入力できない
ATOK for Linuxは、AbiWordに対応していません。文字を入力しても未確定文字が表示されなかったり、候補ウィンドウが正しく表示されない、ATOKパレットがマウスで選択できない現象が発生します。
- Imendio Planner 0.12上で日本語入力すると、強制終了する場合がある
Imendio Planner 0.12で[操作−カスタム・プロパティの編集]を実行し、日本語を入力後、[OK]を押すと、Imendio Planner 0.12が強制終了します。
- Kateが強制終了する場合がある*
Kateで校正支援のツールチップを[ESC]キーで閉じると強制終了します。
- 候補ウィンドウや同音語用例ウィンドウで選択している候補が反転表示されない場合がある*
GNOME 環境では、候補ウィンドウや同音語用例ウィンドウ上で選択状態を表す反転表示が表示されません。
正しく表示させるには、テーマをIndustrial(初期値)から別のテーマに変更し、ログインし直します。 - [ATOKプロパティ]ダイアログボックスなどのダイアログボックスが、他のアプリケーションの後ろに表示される場合がある
[ATOKプロパティ]ダイアログボックスや、[単語登録]ダイアログボックスなどのダイアログボックスが、他のアプリケーションの後ろに表示される場合があります。
正しく表示させるには、コントロールセンターで[デスクトップ-ウィンドウの挙動]の[フォーカス奪取対策レベル]を[なし]に変更します。 - KWordでATOKがオンにならない*
KWord では[Ctrl]+[スペース]キーでATOKがオンにならないため、ATOK for Linuxをご利用いただけません。
IV Red Hat をご利用の場合
Red Hat Enterprise Linux WS, version 4 のGNOME 環境で、次の制限事項があります。
- OpenOffice1.1.2で、「−」が表示されないなど、デフォルトフォントである「東風明朝」の表示が不正になります。
V こんなときは
ATOK for Linux における各設定コマンドの制限事項については、ヘルプを参照してください。
ヘルプは、ATOKパレットの をクリックして表示される基本のメニューから[ヘルプ-ATOKのヘルプ]を選択して呼び出すことができます。