一太郎にとって、作成した文書を印刷するまでが作業です。印刷機能の充実により、多様な印刷にも対応できます。
■1枚の用紙に複数ページを印刷する
1枚の用紙に複数ページを印刷できるのはもちろんですが、一太郎では余白の調整・ページを線で囲むなどWordよりも細かな設定が可能です。
【一太郎の場合】
レイアウト印刷を使用して、1枚あたりの用紙に何ページ分印刷するのか設定することができます。 そのほかにも、用紙線・マージン線の印刷、余白の大きさも設定できます。 印刷イメージが表示されるので、イメージを確認しながら調節できます。
→複数のページを1枚の用紙に収めて印刷する−レイアウト印刷−
【Wordの場合】
印刷時に、1枚の用紙に複数ページを印刷することはできますが、用紙線やマージン線、余白など細かな設定はできません。
■ポスターや垂れ幕を作る
プリンタに依存せず、ポスターや垂れ幕を作ることができます。
【一太郎の場合】
一太郎には、複数枚の用紙を貼り合わせることでポスターや垂れ幕を印刷する機能があります。 用紙を貼り合わせるために必要な「のりしろ」、貼り合わせる順番を示す番号も印刷できます。
垂れ幕はテンプレートを利用して作ることができます。
【Wordの場合】
一太郎のように大きな用紙を複数の用紙に分割して印刷することはできません。
■トンボやパンチマークを付けて印刷する
文書にトンボやパンチマークを付けて印刷します。文書をファイリングしたり、印刷所に依頼するような本格的な印刷物を作ることができます。
【一太郎の場合】
冊子や書籍など、本格的な印刷物を作るのに便利なトンボ印刷ができます。
パンチで穴を開けるために必要な、パンチマークを付けて印刷することもできます。
【Wordの場合】
トンボやパンチマークを付けて印刷することはできません。
■いろいろな用紙に印刷する
一太郎で作成した文書はどんな用紙にも印刷できます。
【一太郎の場合】
一太郎ではA0〜A5・B2〜B5をはじめ、特定サイズのレター・リーガル・ハガキ・封筒などを定型用紙として使用できます。
宛名シールなどを作るときに便利な、市販のラベルやタック用紙も数多く使用することができます。
【Wordの場合】
Wordでは、使用できる用紙サイズはプリンタに依存しています。 [ファイル-ページ設定]の[用紙]シートの[用紙サイズ]の一覧に目的の用紙サイズがない場合は、自分でサイズを指定します。
■原稿用紙に印刷する
一太郎は、原稿用紙の升目が表示された画面で文章を入力し、升目と文字をいっしょに印刷することができます。
【一太郎の場合】
一太郎には、市販の原稿用紙の升目に合わせて文字を入力・印刷できるような文書スタイルがあらかじめ用意されています。それを利用するだけで簡単に原稿用紙に印刷できます。
A4やB5などの用紙に原稿用紙の升目と文字をいっしょに印刷したいときは、原稿用紙のテンプレートを使うと、便利です。
文書を作ったあとでも、簡単に原稿用紙に適したスタイルに変えることができます。
【Wordの場合】
原稿用紙ウィザードを使って、原稿用紙の文書を作ります。
■冊子印刷をする
一太郎は、中央で折ってとじたときに冊子になるように用紙の表裏に2ページずつ印刷することができます。
【一太郎の場合】
一太郎2006から、平とじや中とじなど、製本を意識した冊子印刷ができるようになりました。
冊子印刷機能を使うと、折ってとじたときにページの順番がそろうように自動的にページが配分されます。
→折って冊子になるように用紙の表裏に2ページずつ印刷する−冊子印刷−
【Wordの場合】
Wordでは新規文書に冊子印刷用の文書スタイルを設定して、冊子印刷用の文書を作成します。
一太郎のようにダイアログボックス右側のビジュアルガイダンスで、印刷する用紙/印刷しない用紙を選択することはできません。