システムが起動しない、操作中にフリーズするなど、全般的に動作が不安定になる場合、[Text Encoding Converter]ファイルとその関連ファイルが正常にインストールされていないことが考えられます。以下の方法で、対処してください。
●システムが起動しなくなっている場合
次の操作でMac OS 8のCD-ROMから起動した後、操作を行います。
■ 操作手順 ■
[Text Encoding Converter]ファイルとその関連ファイルが、正常にインストールされているかを確認する
正常にインストールされている場合、そのインストール先フォルダは以下のようになります。
(<>内は、英語版の場合のフォルダ名)
| インストール先フォルダ |
[Text Encoding Converter]ファイル | システムフォルダ-機能拡張 <SystemFolder-Extensions> |
[テキストエンコーディング]フォルダ*1 <Text Encodings>内のファイル*2 | システムフォルダ <SystemFolder> |
*1 OSのバージョンによっては、日本語版でも[Text Encodings]と表示される場合があります。
*2 Japanese Encodings、Chinese Encodings など
- [システムフォルダ]-[機能拡張]の中の[ATOK11システム]を、ゴミ箱にドラッグする。
- [Text Encoding Converter]ファイルが存在するかどうかを確認する。
- 画面をFinderに切り替え、[ファイル-検索]を選択する。
- 検索条件を次のように設定し、[検索]をクリックする。
検索範囲が [ローカルディスク上] で
[名前] が [Text▲Encoding▲Converter] [を含む項目]
|
○▲は、半角スペースを表します。スペースキーを1回押してください。
○アルファベットは、半角で入力します。大文字・小文字は問いません。
- 存在した場合、存在するフォルダ名とタイムスタンプを確認する。
- [テキストエンコーディング]フォルダが存在するかどうかを確認する。
2.の操作に引き続き、検索条件を次のように設定して検索を実行します。
検索範囲が [ローカルディスク上] で
[名前] が[テキストエンコーディング] [を含む項目]
|
存在した場合、存在するフォルダ名と、[テキストエンコーディング]フォルダ内の各ファイル(* encodings)のタイムスタンプを確認します。
I-2で確認した[Text Encoding Converter]ファイルのタイムスタンプと同じかどうかも比較します。
- 上記2.3.で確認・比較した結果をもとに、それぞれの場合に応じた対処を行う。
- タイムスタンプは両方とも同じだが、上記表以外のフォルダに存在していた場合
本来のフォルダ(上記表に記載しているフォルダ)にドラッグした後、Macintoshを再起動します。
- タイムスタンプが異なっている、あるいはいずれかのファイルが存在しなかった場合
[Text Encoding Converter]ファイル、[テキストエンコーディング]フォルダをFinderにドラッグし、バックアップをとっておいた上で、Mac OS 8を再インストールします。
- どちらも存在しなかった場合
Mac OS 8を再インストールします。
- タイムスタンプが同じで、存在するフォルダともに正常(上記表のとおり)だった場合
[Text Encoding Converter]ファイル、[テキストエンコーディング]フォルダ内のファイルが不正になっていることが考えられます。それぞれのファイル、フォルダをFinderにドラッグし、バックアップをとっておいた上で、Mac OS 8を再インストールします。
- ATOK11システムを機能拡張に戻す。
以上の操作によって、Macintoshが正常に起動・動作可能になったことを確認した上で、1.でゴミ箱に移動していた[ATOK11システム]を、[システムフォルダ]-[機能拡張]にドラッグして戻します。
■ Mac OS 8の再インストール方法■
- Mac OS 8のCD-ROMをドライブにセットする。
- Mac OSインストーラを起動する。
- 「ようこそMac OS 8」の画面が表示されたら、[続ける]をクリックする。
- [インストール先ディスクの選択]画面で、Mac OS 8がインストールされているディスクを選択する。
[新規インストールする]はオフにしておきます。
- [選択]をクリックする。
- 「〜以下の作業を行いますか?」のメッセージが表示されたら、[再インストール]をクリックする。
- [大切な情報を読む]画面で、[続ける]をクリックする。
- [ソフトウェア使用許諾契約]画面で、[続ける]をクリックする。
- [同意]をクリックする。
- [ソフトウェアのインストール]画面で、[オプションソフトウェア]のうち、オンになっている項目のチェックをはずす。
- [開始]をクリックする。
「"Macintosh HD"を確認しています」のメッセージが表示され、インストールが開始されます。
- インストールが終了したら、[終了]をクリックし、システムを再起動する。
- 再起動後、[Text Encoding Converter]ファイルと[テキストエンコーディング]フォルダが、それぞれ正しいフォルダに正しいタイムスタンプで存在するかどうかを確認する。(上記表参照)
※ | ファイルがアイコン表示されていると、タイムスタンプが表示されません。[表示-リスト]を選択して、画面表示を切り替えてから確認します。 |
- フォルダとタイムスタンプが正しいことを確認した上で、Finder上にバックアップしておいたファイルをゴミ箱にドラッグする。
■ その他の確認事項 ■
上記の操作を行っても現象が改善されない場合、使用環境やプログラムの問題が考えられます。以下の事項についてご確認ください。
- ATOK11環境ファイルを削除する
[システムフォルダ-初期設定]内の「ATOK11環境ファイル」をゴミ箱に移動した後、システムを再起動します。
◆ 注意 ◆
ATOK11環境ファイルを削除すると、環境設定で設定した内容が初期設定に戻ります。
システムを再起動した後、再度設定し直してください。
- INIT/cdevをはずし、機能拡張フォルダをシンプルな内容にする
- 環境をシンプルな状態にする
- ハードディスクの状態を確認する
DiskFirstAidや市販のユーティリティなどを使用し、ハードディスクのチェックを行います。
チェック時にエラーが発生する場合は、修復を行ってください。修復できない場合は、ハードディスクを初期化し、OSからインストールし直します。
- PRAM(パラメータRAM)のクリアを行う
以下の手順でパラメータRAMを初期化し、コントロールパネルの設定などを初期値に戻します。
- [command]+[option]+[P]+[R]キーを押しながら、システムの再起動をする。
- 起動時の和音が鳴ってから、キーを離す。
- ATOK11を削除し、再インストールする
以下の手順で、現在ハードディスクに転送されているATOK11のプログラムを削除した後、再度カスタムインストールを実行します。
必要があれば、辞書ファイル等のバックアップを行ってから実行してください。
◆削除方法
- ATOK11 for MacintoshのCD-ROMをドライブにセットする。
- [インストーラ]アイコンをダブルクリックする。
簡易インストールの画面が表示されます。
- [カスタマイズ]をクリックする。
- 削除したい項目をクリックする。
[shift]キーを押しながらクリックすると、複数の項目を選択することができます。
ここでは、全ての項目を選択してください。
- [option]キーを押すと、[インストール]が[削除]に変わるので、その状態で[削除]をクリックする。
削除が終了したら、[再起動]をクリックします。
◆カスタムインストールの方法
- Atok11 for MacintoshのCD-ROMをドライブにセットする。
- [インストーラ]アイコンをダブルクリックする。
簡易インストールの画面が表示されます。
- [カスタマイズ]をクリックする。
- 転送したい項目をクリックする。
[shift]キーを押しながらクリックすると、複数の項目を選択することができます。
※ | [CMF-68 Runtime Enabler]は、68K本体にのみ必要です。PowerPCをご使用の場合は選択しないようにします。 |
- [インストール]をクリックします。
インストールが終了したら、[再起動]をクリックします。
- OSを再インストールする
Mac OS 8のCD-ROMから、再インストールを実行します。